幼なじみはアイドルの先輩

今のCD不況時代に立て続けの10万枚セールスは皆さんの努力のおかげです。


「サブロー君からの提案で公式サイトで曲を聴けるようにもするよ」


「いいですね!大賛成です」


食事会の際にサブローさんが強調してたのが、インディーズでどうやって世間に曲を知ってもらえるかだ。


アマゾナイトは、インディーズのノウハウが長けてる事務所が動いてるから、環境は間違いなく悪くないからそれを上手く活用していけばそのうち大爆発を起こすって。


変な意味の大爆発ではないそうだ。


今だから言える話だけど、ここだけがサブローさんと考え方が違うんだよね。


知名度が高くなり過ぎ、変なプレッシャーが生まれてみんな持てる力以上を出し過ぎて潰れてしまうのではないかとアルコールが入って上機嫌のサブローさんに意見を言う寸前だった。


あの時涼さんが何か飲むと聞かなかったら、もしかして……もしかすると、修羅場の食事会に……。


私の悪癖はギリギリのところで表に出なかった。