幼なじみはアイドルの先輩

「それは、いつなの?」


「今は全く考えてません」


「デビュー10周年?」


「ご想像にお任せします」


何とかして引き出そうとするゆかりだが、ことごとく杏にかわされたな。


俺や桂木にはこれでいいんだ。


ラジオの電波で卒業に言及したのは大きいよ。


「社先生から電話こないかなあ。ビシッといつ卒業するんだって聞いてほしい」


「総帥、私を早く卒業させようとしてます?」


「そんなことこれっぽっちも思ってないから」


俺は電話しないからな。


またダルくなってきたなあ。


薬飲んでこれからのガーネットを考えてるうちに寝るだろう。


奈未の反抗期が夢に出てくるのだけはよしてくれよ。