幼なじみはアイドルの先輩

「お〜い、水原〜」


努さんと別れた直後、今度は社先生と奈未ちゃんに遭遇した。


「おはようございます」


「初めて来たが、本格的なんだなあ」


「家族サービスですか?」


「小学生時代の最後の思い出作りだよ」


奈未ちゃんも6年生で来年中学生だったね。


自宅で缶詰めも嫌気さして奈未ちゃんを利用して外に出たな。


「奈未ちゃん、楽しく出来るやつばかりだからね」


「…………はい」


どうも私と奈未ちゃんの間にはすきま風が絶え間なく吹いてるなあ。


ゆかり相手だとそうでもないのに、私と出会うと息苦しく見えてしまう。


「先生、時間あるので奈未ちゃん連れて遊んで来ます」