幼なじみはアイドルの先輩

お互い話の内容はわかってる。


結論もわかってる。


いっそのこと葉月は何も言わず事務所を出て行ってくれればいい。


葉月が口を開くのを待ってる間、最後の抵抗を試みてた。


「ふう……。あたしは、1周年のライブが終わったら地元に帰ります」


「わかりましたよ。最後まで頑張ろうね」


「はい。最後までよろしくお願いします」


こんなあっけなく終わってしまうんだね。


リーダーとしての意地で1周年ライブには参戦。


私らの想いは……わずかながら届いたよね?


安西代行が戻ってきてミックスジュースを買ってきてくれた。


ミックスジュースを飲もうとした時に、扉閉めてるにも関わらずメンバーたちの悲鳴やら絶叫やら涙声がはっきり聞こえてきた。