幼なじみはアイドルの先輩

マイクでの怒鳴り声がこちらまで響いてきます。


見てよ。社先生を取材してた記者のみなさんが何事かとざわつき始めましたよ。


「気にしなくて続きをどうぞ」


社先生がそうは言ってもステージがみなさん気になる様子。


真帆さんは社先生の手元に置いてあったマイクを手に取り、社先生に頭を下げた。


「そこの振り付け師!コンサート直前に何自分勝手なパフォーマンスして萎縮させてるの?もう1度私の元で鍛え直しますか?嫌なら仕事放棄するのやめなさい」


シーンと静まり返る会場内。


「すいませんでした!!」


師匠のお言葉に弟子は平謝りです。


「ナイス」


社先生と真帆さんは遠慮気味のハイタッチでしてやったりといった感じでした。