幼なじみはアイドルの先輩

絆創膏をはり、自分の椅子に座る時もがびょうもしくはそれに近いものがばらまかれていないか確認した。


「お騒がせして申し訳ないです」


モニターにリハーサル風景が流れ始めた。


「涼さん、伶ちゃんはどんな感じでした?」


「見た目は普通だけど、1人になるのが寂しくてどうしようって悩んでる。あたしなりのアドバイスはしたよ」


「ありがとうございます」


「チーフは劇場運営を最優先に考えて。全部自分で背負うのよくないです。伶ちゃんのことはあたしらに任せて」


「全部言われたよ。細かいことは俺たちでどうにかなるし、まずはその親指を治さないとな」


社先生からも言われたんだよね。


全ての案件に絡まずメリハリをつけなさいと。