星に願いを

ダイニングテーブルの席に着くと、

お母さんが驚いた様子でわたしを見た。


「紫織、いつもは大人しいのに

今日は随分とバタバタしてるわね」


「だって、今日は入学式だよ?

もー、ドキドキしっぱなし!」



わたしはそう言って焼きたてのトーストに

イチゴジャムをたっぷり塗る。



「その気持ちもわからなくはないけど。

あ、家出る前にちゃんとお姉ちゃんに

挨拶しなさいね」


「もちろんする。大事な日だもん」


トーストに齧り付くと、イチゴジャムの

甘みと酸味が口の中いっぱいに広がった。