~土方歳三~


武田が捕縛した

桝屋 古高俊太郎が吐いたのは


風の強い日に、街へ火を放ち

混乱に乗じて、松平容保様と一橋慶喜様を暗殺

中川宮を幽閉、そのすきに
天子様を長州へ連れ去る



そんな計画だった










全員を広間に召集した



この頃、流行っている夏風邪のせいで
動ける者が少ない



広間に集まったのは、わずか36名


山崎が遅れて部屋に入る



今まで、一緒だったのか




胸の奥がチクッと痛む





男同士とはいえ、渉が選んだのが山崎なら
仕方のないことだ

山崎を、それくらい信頼している

渉を守ってくれると





だから、俺は新選組を守る















会合が開かれるはず


そうにらみ、集まった者を捕らえる作戦を計画した



しかし、人数が少ない


近藤さんが総司、永倉、平助を連れ
少人数で行くと言いだした



監察の報告で、池田屋と四国屋にまとが絞られた


俺の方が引き連れる人数が多い


どうにか、当たりを引かなければ












会津に応援を要請し、四国屋へ


「本命は、池田屋です」


監察から、報告を受けてから思う


本当、くじ運ねぇな…