「近藤さんの予想通りだな?」



会津藩と新選組の者が、小競り合いになったのは、翌日のこと


近藤さんの注意があったから



幹部が仲裁し、事なきを得た



「偶然だ!今後も起こり得る!
平隊士は、あまり会津や見廻り組と面識がないからな!」


豪快に笑って誤魔化されたが

山南さんですら、予測していないことだぞ



これ以上、聞いても、近藤さんは言わない







「出掛ける」

「歳…羽織を羽織っていけ!」

「は?ちょっと歩いてくるだけだ」

「いいから、着ていけ!」




朝方、少し寒さを感じたが、今のところ

丁度いいくらいだ

かしこまった場所に行くわけでなし、着流しだけで、フラフラしようと思っていた




「わかったよ…」



これも、渉からの助言なのかもと、従ってみることにした





そして、それは確信へと変わる


















総司が暇つぶしに付き合うと言うので

「お前も羽織を着ろ!」

「はぁーい」


こいつは、素直だな……

感心しつつ、街へ






コレと言って、用があるわけではない












ただ、フラフラ歩いているだけ……





「良いとこに!!土方さん、沖田!!
羽織貸して!!」






やはり…… 何かある