政変があり、慌ただしく日がたった

俺達は、『新選組』という名を拝命した


渉は、芹沢さんの所に来なくなった


街でも、見かけない



体調が戻っていないのかと、心配した



土「慶太郎、最近いつ渉に会った?」

慶「忙しくて、連絡も出来てないですよ」

土「そうか……ちょっと、行ってこいよ」

慶「いいんですか!ありがとうございます!」



バタバタと慶太郎が出て行く


沖「土方さん?慶太郎、何かあったんですか?凄く慌ててましたよ?」

土「ちょっと、渉に会ってこいっつったら、走って行ったんだよ」

沖「僕も会いたいなぁ
  ぜんざい食べたぁーい!」


そっちか……












一刻ほどで、帰って来た慶太郎から
報告があった


置屋の仲良しだった、花魁 楓天神が亡くなったそうだ

以前は、同じ部屋で姉妹のように、仲良くしていたのだとか

憔悴しきってて、部屋に籠もっているらしい

弘吉が部屋の前で、毎日声を掛けているそうだ

返事がなくて、襖を明けると

ぼんやり空を見ているという

部屋に入るのは、嫌がるから

とりあえず、安否確認しているとのこと

桜が部屋に籠もると、渉の姿も見えなくなるという、不思議なことがあるものだと

置屋では、ヒソヒソと噂になっているそうだ

男だと、バレないうちに、新選組へ
渉を入れたいとこだ

桜は、身請けされたことにすればいい