翌日



弘吉が浪士組にきた


「渉が煙のせいで、熱出て寝込んだ
どうしてくれんだよ!!」


渉は、というか…桜天神は、部屋持ちで
誰も部屋に入れないのだとか

滅多に病気をしないから
看病を拒み、様子がわからなくて
困っているそうだ

唯一、部屋に入れる女将も、追い出されたとか


近「谷口君の活躍は、聞いたよ!!
本当に無理をさせてしまったねぇ
お見舞いに行こう!!」

土「話、聞いてたか?
部屋に籠もってるんだとよ?」

近「俺が籠もっていても、歳は入ってくるじゃないか?」








そういや……  そうだな






弘「一応、廻りが女の部屋なんで、俺も困ってるんです!」




あぁ……  そうだな










「ケホッ」





咳の方に顔を向けると、渉がにっこり笑う



!!!!!!!



「あはっ 驚いた?」

気配消してくんなよ!!!



弘「渉!!大丈夫なのか?」

渉「熱は、嘘……ごめんな!
仕事休んで、抜けるには、これしか浮かばなくて……ケホッ
喉は、痛いけど平気!!
芹沢さんと今日一晩、飲みに付き合う約束したんで…」

土「一晩?芹沢さん、酒癖悪ぃから殴られたりしねぇようにな!」

弘「他人事かよ!
渉!!咳出てるのに、酒なんか駄目だ!!
浪士組の為に、お前がそこまでしなくていい!!本当に熱出るぞ!」

渉「平気、俺もなんか、ゆっくり飲みたい気分だから…」

弘「せめて、日を変えろよ!」

渉「いいから!いいから!
弘吉は、女将よりうるさくなったか?
約束は、守りたいからな!」