～渉、桜～



沖田とひとつ屋根の下、夫婦かって生活

私は、きちんとした町娘の姿


桜と名乗っている


沖田は、ほとんど家にいる　


桜「総司さん、薬飲みました？」

沖「はい！飲みましたよ！」

桜「しれっと、嘘つくんじゃねぇよ！！
薬飲まない奴は、ぜんざい食わせねぇ！」

沖「え！ぜんざい！！桜！！薬！！
早く！！薬ちょうだい！！」

桜「ちゃんと飲まないと、治らないよ？」

沖「桜こそ、ちゃんと食べないと、また倒れるよ！？」


顔を見合わせ、苦笑い


私達は、一緒に戦っている


沖田…


私が、逝った後…　ひとりになっちゃうね




この事だけが、気がかり



ずっと、気がつかなかったけど

沖田は、私を慕ってくれている

妹みたいな、弟みたいなって思ってたけど


多分……　　恋




私が土方さんを想っているから、その恋心を外に出さないようにしてるよね？


なんで、気づいたかというと



私の事、よく見てる

２人暮らしだから？って思ってたけど

違う……

だって、沖田…

時々、顔を赤くしたり

私が触ると、真っ赤になって照れる



そう、最近


沖田は、恋心を全開にしてる

乙女かよ！！！



私が土方さんを想ってても、そんなに乙女ではなかったと思う

男のクセに！！

女の私より、乙女とか！！

本当、七重そっくり！！