*武士の花*~花は桜木、人は武士~

七重の奴…

俺のこと好きって言ったくせに

あの涙は、なんだったんだぁ


俺の自惚れかよ




山崎だって、七重が本当に好きなのは
俺だとか言うから……




あああああ!!!!!





沖「ぷふふっ
男前も形無しですね!!」

近「はははっ 歳は、女に不自由したことがないからな!?
口説かずとも、よってきたもんな!
頑張れよ!!」

沖「頑張って下さいね!!」

土「はぁ~ 俺、遠回しは苦手だから
思ったこと言ってんのに、からかってると思われてたんだぞ!!
頑張るって、どおすりゃいんだよ!!」

近「さぁなぁ」

沖「僕達の知ったことじゃないですね
どうせ、両想いなんですし」


2人して、他人事だから
さっさと船内に戻っていく


少しくらい助言をくれたらいいのに




*     *     *     *



夜風に当たろうと、外に出ると

ひとり、ポツンと甲板で海を見る七重

土「飛び込むなよ~」

七「チッ るせぇ」

土「ははっ 久々だな?その口調…」

七「すみません…」

土「別に、普通に喋れよ
俺は、お前が男らしくてもいいぜ?」

七「男でいいの?もしかして…」

土「いやいや… お前なぁ
俺が昼に言ったこと、覚えてるか?」

七「はい……夫婦の振りしてお姉さんに会って欲しいって話ですよね?」


そういう解釈になったのか……


土「七重、フリじゃねぇ
本気で俺と夫婦にならねぇか?」

七「土方さん…私で遊ぶのやめて下さい!
いちいち、心臓に悪いことばかり
長生きしろって言いながら、私を殺す気?
身が持ちませんよ!!」

土「七重」


ぷいっとそっぽ向いた顔を無理やり、俺の方に向けて、唇を重ねた

押し返そうとする手をとって、指を絡め

逃がさない


俺の気持ちが伝わるように



土「俺の妻になってくれ…ずっと
俺のそばにいてくれ……
七重、本気で俺はお前と夫婦になりたい」