今、俺は…総司の話を理解しようと

必死に頭を働かせている

沖「渉は、やっぱりアレですね!
もう、バッてやって、軽くですよ?
凄いなぁって!あのガッとするのも!」


渉が何かして、それを褒めているのだと
いうことは、わかる


土「結局、何したんだ?」


斎「不逞浪士を体術で、ひっくり返し
起きあがる所に、回し蹴りを入れたんです!
正確に急所を狙って」


土「ほぉーそりゃあ凄ぇな!!」

沖「でしょ!?」


得意気に威張る総司に、呆れた



年下の斎藤の方が、説明が上手いってどうよ?












久しぶりに晴れた日




渉「土方さぁーん、団子行こうぜ!」



俺の仕事は、お構いなしかよ!!



土「支度する、待ってろ!」

渉「そのままでいいだろ?
  おめかしすんな!!」

慶太郎を浪士組に、入れてくれたお礼がまだだった
機会を逃すと、いつ会えるかわからないし
行くことにした


渉になんと言われようとも、外に行くなら
副長らしく、ビシッとしたかった


渉「団子だぞ?男同士だぞ?
逢い引きじゃねぇぞ?
はぁ~これだから、色男は困る!
落ち着いて、団子も食えねぇ!!」


物凄く嫌がられたけど



土「渉とは、しょっちゅうこれねぇ
今日は、特別だろ!?いいじゃねぇか!」



渉「へいへい」









団子を美味しそうに食べて、渉は真面目に言った


「土方さん、改めてなんですけど
慶太郎の事、よろしくお願いします
慶太郎は、俺に気をつかうから……
もっと、のびのび楽しんで欲しいんだ
慶太郎の兄みたいな感じで、大事にしてやって下さい!!」


「もとより、そのつもりだよ
俺が、誘ったんだ
渉…お前こそ、慶太郎に気をつかうな
なんつーか、2人とも
気づかいあって、それが傷つけてたり
自分の傷を深くしてんじゃねぇか?
腹割って、話してみろよ!?
気まずいなら、立ち合うぞ?」



渉は、こういう話題になると


表情がなくなる


そして、冷たい目をする



「俺はいい…
慶太郎が、のびのび楽しんでくれれば」




「自分を大切にしねぇ奴が、他人を大切にできんのか?」



「ふっ 土方さんのそういうところ
憎たらしいです!
たまに、大人ぶるんだよなぁ」



都合が悪いのか、話題をそらされた



たまにって……



俺は、どうみえてんだ?