~渉~




烝さんの為、女らしくいよう





土方さんと沖田が屯所に戻り、2人になってから、烝さんに提案した


「会話をする方法を考えましょう!」


烝さんが抱きついてきて、肩で頷く


「そうじゃなくて!!
人前でも、出来るような方法!!
ほら、これだと私の質問に答えるだけでしょ?
私も烝さんから、色々ききたいし?」


少し肩を押し、体を放すと口づけされる

そういえば……

熱が下がったら……


いやいや



バンバンと背中を叩く


「昼間から、変態か!!」


多分……

ムスッとしてるかな?


「ちゃんと考えてよ……」


こっちもムスッとしてやる!!



すると……



左の手のひらに、コソコソ書く


そこに集中する

『アホ』

「あほ?」

『考えてた、これでええやろ?』

「うん!!くすぐったいけど、わかる!」


なんだか嬉しい!!


たくさんお話しした


「あっ 沖田をつけてここに来た人は
捕まったの?」

『何の話や?』

「沖田みてないのかな?あの人…
確か、永倉さんの隊の人だと思うけど…
ほら、よく門番してた人!!」

『間者ってこと?』

「そうだよ?屯所に知らせに行ったら?」

『ここバレてるなら、ひとりにできん』

「私を連れて走れないでしょ?
すぐ帰って来てくれたらいいじゃない!」


『すぐ戻るな』


「はい、いってらっしゃい」


烝さんは、口づけをして行った……


女扱いされると、照れるな


音のない暗闇


慣れると快適かも