*武士の花*~花は桜木、人は武士~

アイツなら、気づいてくれる


意味不明な自信を持って、何処にも灯りのない

新選組の敷地内で、物音をたてる







パキッ







大きな音だと、皆がくる

これくらいの音なら、忍であるアイツが

確認にくる



烝「どないしたんや?」



ほらっ あたり


辰「渉がすげぇ熱で、動けなくなった
連れて帰れないんだ…助けてくれ」

烝「まっとれ」


渉をおぶっている背中が熱い





少しすると



土「こっちだ」


山崎が土方を呼んでくれた




誰にも見つからないように、土方の部屋に通された


山崎は、相部屋らしく

渉を看病するなら、人の来ない土方の部屋が、最適なんだとか


ひとまず、助かった




渉を布団に寝せるため、土方が俺の背中から降ろす








苦しそうに、魘され


「克己……」






渉は、土方の腕でそう呟いた













渉? 













なんでだよ……?