大阪での取締は、うまくいったが
大阪相撲との間に、死人を出す事件があった


その話が、京の街に広がるのは、早かった



大阪から、帰った芹沢さんの所に、渉がきていた

よく懐いているものだと、嫉妬してしまう


慶「俺の方が、付き合い長いのに!!」

土「同感だ!!」


慶太郎から、少し聞いた話



渉は、昼間に街の色々な仕事をする
夜は、桜天神として店に出る


渉と桜天神が、同一人物と知っているのは

慶太郎と弘吉、置屋の女将
そして、俺達のみ

他は、気づいていない



弘吉は、渉の為に置屋の下男になった




天神をやめるように、どれだけ説得しても
渉は、ひかないらしい

浪士組に入らないのも、天神として店に出る為じゃないかという

そもそも…


何で、女になってんだ?


その質問をすると、慶太郎は顔を歪ませ


「人を探しているんです」



とだけ、言い


後は、何も語らなかった