~渉~




悪い夢ならいい



伊東の心中を確かめる為、やってきた

ひとりでいいと言ったけど


克己が、仲間を連れて行けと言うから

皆には、任務としてきてもらった


伊東は、新選組から離れる


近くないけど、だいぶ先でもない


最近、力を操れるようになった


伊東さんの過去も未来も見通した


武士とは、どうしてまっすぐにしか
生きられないのか


同じ志を持てないのか?


血を流すことを選ぶのか?



俺には、そんな生き方は、出来ない















皆が帰ってくる前に
沖田の部屋を捜す








「え?渉?ケホ ケホ」


「沖田…」


先ほど、新選組の中にいなかったから

部屋にいることは、わかっていた

辛そうに咳をしている


沖田を殴り、意識を奪った

そして…


その隙に、沖田の薬を良く効く高価な薬にすり替えた

味は、さほど変わらない


わからないはず



沖田が、労咳に苦しむ姿が見えた



助けたい







部屋を荒らし、物色したように見せ掛ける



ばれないように、屯所から出た




皆と合流して、克己の元に戻った





これで、俺が敵として、思われるはず








うまくいったかな?