~土方歳三~


渉を見つける手掛かりがない

どこを探しても茶色の男達に出会さない

気持ちは焦るが、日にちばかりがたち

どこをどう探していいか

わからなくなった




もう…2度と会えないかもしれない




そんな気分になっていた




気がつけば… 紅葉が満開




暇さえあれば、河原にくる



それは、弘吉もだった



「すまねぇな……」  


「土方さんに謝られると、不安になるよ
俺は、ひょっこり帰ってくると信じています!渉は、先が見えるし、逃げる機会を伺っているはずです!」


「そうだなぁ」



俺達は、気持ちが沈まないよう

明るい話をしながら屯所へ向かう

内容は、渉の事ばかりだった


途中、巡察中の永倉と斎藤に会った


変わりはないそうだ




駄目かぁ




天を仰ぐと、屋根上に茶色の2人組


見つけた……



俺の表情に気づいた3人も

茶色の姿を捉えた



全速力で走ったが…



途中で見失った




だが……




ここら辺に、見張りをつければ




何とか手掛かりが掴めるかも!!



急に光がさしてきた!!