独占欲というか……

山崎は、渉の看病を1人でした


渉は、目を覚ましてから、明るく振る舞い


痛がったり、涙を見せることもなかった


ただ、長州の奴が死んだことを言うと

とても悲しげに顔を歪めた



身請けの相手だったなんて……



あの時、男の顔を見ていたら

渉を斬らなかった


渉が助けにくることくらい、予想出来る



毎日、様子を見に来ていた弘吉と置屋に帰って行った