すぐに大阪を調べた

確かに、浪士組の名前を使い、金を押し借りしたりと悪事を働いているようだった

決定的な証拠や、人数など調べる為

様子を見る事にした











本日は、入隊希望者との顔合わせ



渉「なんで、俺が呼ばれたのか謎なんだけど?」




土「人手が足りねぇんだよ!
お前、人を見る目がありそうだからな!」

渉「帰る!俺は、人を見た目で選ぶとか
無理だから!じゃ!!」


土「おい!!待て!!渉!!」



スタスタと身軽に走って行く、渉の背に

俺の叫びが虚しく響いた


沖「2連敗」

土「総司…どうしたら
渉が浪士組に興味を持つと思う?」

沖「さぁ?
白玉ぜんざい作って貰いましょうか?」

土「それだ!!」

沖「え!?いいんですかぁ!!」

土「馬鹿!!新入りの歓迎会の料理を頼むんだ!!んで、あいつにも宴に参加させて、皆と仲良くなりゃいんだよ!!」

近「ハッハッハッハッ!!
歳!!ずいぶんと、谷口君を気に入ったんだな?」

土「まぁな!!」

沖「あんなに美味しいぜんざいを作る人は、いませんものね?」

近「ほぉ~楽しみだな!!!」






新入り歓迎会の料理を作るのは、了承してくれたが、宴は断られた






当日







芹「土方の、お気に入りとやらを呼んでこい!!」


浪士組 筆頭局長 芹沢 鴨

元々、気性が荒く、酒癖が悪い

どこで、渉の話を聞いたのやら…



渉「お呼びでしょうか?」

芹「お前か?土方のお気に入りは?」

渉「お気に入りか、なんか知らねぇけど
男に好かれても嬉しくねぇよ」

芹「わっはっはっはっ!!!お主!!
酌をしろ!!」

渉「いいよ」

芹「おっとっと…ぷはぁーそれ、お前も!
飲め!!1杯くらいいいだろう?」

渉「ふふっ いただきます!」

芹「儂もお前が気に入った!」

渉「だから、男に気に入られても困る!」

芹「フン そう言う態度も、気に入った」

渉「それ、何?」

芹「鉄扇だ」

渉「貸して!!  うわっ重っ!!
局長さん、力持ちなんだな!!すげぇ!」



結局、芹沢と話が弾んで、渉は宴に参加している



芹「渉!!いつでも、遊びに来い!!」

渉「うん!!また、話しよう!!」




芹沢さんが宴会を抜けるまで、渉は芹沢さんから離れなかった

芹沢さんを見送った後


ほんの一瞬だったが、悲しい表情浮かべ
目線を落とした


俺の席からは、渉がよく見えた