with tears ・※*。゚涙をためて



一応初対面だし……気まずい…

何か話さなきゃ。


「彼女とかいるんですか?」


…話題を間違えた。焦りすぎた。

「あ、えっと、なんでもな…」

「いないよ。」


上野先輩は私の声に被せて答えてくれた。

いないんだ……。


「上野先輩、モテそうなのに。」


「正直…モテなかったわけではないけど、バスケ以上のモノをつくりたくねぇんだよな〜」


「バスケに一途なんですね。」


すごいことだと思う。
こんな上野先輩だから、女の子は好きになるんだ。


マネージャーが多い理由も納得かな。


「私ここの駅なので…」