「暗いし送るよ。」 上野先輩は自分の荷物を持ち上げて私の隣まできた。 「駅近いんで大丈夫ですよ!」 私は体育館のドアを閉めて荷物を持とうとすると、荷物がなかった。 「いや、女の子を一人で帰らせるとかあり得ないから。」 上野先輩はわたしの荷物を持っていた。 駅はほんとうに近いのに…。 「ありがとうございます。」 言ってもひかないと思ったから、お言葉に甘えさせていただこう。