「お、元気な一年だな、知り合い?」
上野先輩と親しげに話していた先輩が話に入ってきた。
上野先輩の友達っていうこともあって……かっこいい。
「あ、未愛ちゃん。昨日部活参加してたんだよ。」
紹介されるってなんか……照れくさい。
「おー!バスケ部はいんの!」
先輩の顔がぐいっと近づく。
まだ分からないんだけどなぁ。
どうしよう。マネージャー考えてますって言うべきかな?
「まっちゃん!未愛ちゃん困らせてんじゃねぇーよ!」
上野先輩は軽くチョップをして助け舟を出してくれた。
優しいんだ……!
まっちゃんって……。なんか可愛いあだ名だな。
上野先輩が呼ぶと余計……
「なに笑ってるの〜?」
「あ、いえ!!なんでもないです!」
見られちゃってたか!!恥ずかしい……
「俺、松永健太っていうの。それでまっちゃん。未愛ちゃんも、そう呼んで!ね!?」
まだぐいっと顔が近づいてきて、思わず頷いてしまった。
でも先輩だよ……?まっちゃんって馴れ馴れしすぎないかな。
「よし!こっちは浩太でいいよ!」
「おいなに勝手に……いいけど。」
上野先輩まで……!
他の先輩から見たら生意気で調子乗ってる一年だよね……
「あの、一応、先輩って付けさせてもらいますね。」
「えー!いいのに!気にしなくても〜」
「まっちゃん………先輩」
ダメだ、先輩って付けないとやっぱり罪悪感がでてくる!!
「あ、やっぱ、先輩って付けてもいいよ!なんかいいかも。」
まっちゃん先輩は口元に手を当てて笑った。
先輩って呼ばれるの、嬉しいんだよね。
先輩なんだ!って実感できるっていうか……
「未愛ちゃん!これからよろしく!」
「はい!!是非!」
私は微笑んで軽く頷いた。
「また放課後な。」
浩太先輩は私の頭に手を置いて数回弾ませた。
「は、はいぃぃ」


