「ちげーよ。戸締まり確認してただけだよ。上の方の窓届かねーおりゃ。」
「何やってんの、身長180センチあるもん普通届くでしょ?あははっ」
「笑うことは良いことだ。元気だせ。お前振られたんだろ?」
「元気って……え、私が電話してんの聞いてたの?」
「まーな」

いやいや。何にこにこで答えてんのよ。40歳のオジサンが何してんのよ。

「まーなって……入院するから部活かないでしょ?そしたら部活で会わなくなるしあの先輩個人的に好きじゃなかったから振られるように仕向けたの。」
「なんじゃそりゃ。そーかそーか入院もう明日だもんな。友達に言ったのか?」
「亜利砂(ありさ)だけには言ってある。それとこの事誰にも言わないでよ。」
「いつも一緒にいる石田(いしだ)にはいってあるんだな。わかったよ誰にも言わない、俺が部活の顧問でよかったな。」
「そこは、感謝してる。」

まだ教室見んの終わってねーんだった。
んじゃ頑張れよ手術~

そう言いながら藤村教室をでていった。
私もそろそろ帰らなきゃ。