卒業式10日前で
私と兄貴の蒼桜、姉貴の桜紅は普通に学校に行ってた。



その日は珍しく皆揃ったから一緒に帰った。


私が中3、蒼桜が高2、桜紅が高3だった。




家に帰るとお母さんは仕事でいなかった。

でも、お父さんだけはいた。


普段の優しいお父さんじゃない
怒り狂ったクソ野郎がいた。


そしたらクソ野郎は走って来て私に殴りかかって来た。



殴られた時に口が鉄の味になって同時に鋭い痛みが走った。


私はその時口が切れたんだと理解した。

とても痛くてビックリした。



泣かないのか?って?泣かないよ。

総長やってんだから。
こんなんで泣いてたら喧嘩とか無理無理。



ま、私は壁に向かって吹っ飛んだんだ。

背中痛かったわぁ。


それを見た蒼桜と桜紅はクソ野郎に向かって



「親父なんでこんな事すんだよ!」


「急すぎ!璻は何もしてないよね?可笑しいじゃん!」



「うるさい!コイツがいるから私の会社が失敗をしたんだ!璻!来い!」



「何?」



「お前のせいでっ!」



ガッ


ドゴッ



ガッシャーンッ




「って!」



「止めろよ親父!」


「どけ!蒼桜!」


「おい、お前さ、なんの権利あって璻を殴ってんの?」


「これ以上璻を殴ると俺等も黙ってねぇから。」



「いーよ。蒼桜、桜紅。どいて。」


「「璻・・・!」」


「お父さん。ウチがなんかした?」



「お前がいるから私の会社は失敗をしたんだ!」




ドガッ



ドンッ


「った。ウチのせいで?会社が失敗?」



「お前さえいなければ!」



ガッ



顔を思いっ切り殴られてみぞも何回も殴られた。


足も動かない程蹴られてしかも髪の毛を掴んで壁にぶつけて来た。



だから壁にはウチの血だらけ。



ウチはこの痛みとかは慣れてるけど
蒼桜と桜紅は慣れてない。



喧嘩なんてした事が無いから。