ガチャッ



璻「んだよ。これ・・・。銃とかナイフとか鉄パイプとか・・・。
相島組許さねぇ。」



龍「よぉ、璻。お前のせいで会社は潰れたよ。」



璻「あら。良かったわね♪
これで子供を殴る理由が無くなったわね。」



龍「だが、会社を潰したことは許さねぇ。
野郎共殺れーーーーっ!」




璻「銃とかナイフとか鉄パイプ使って勝ちたい勝負なの?これは。」



ドスッ



璻「こんな醜い戦いなんかやりたかねぇんだよ。」



ガンッ



璻「下っ端達に戦わせて自分は殺らないと・・・。組長だからこそ戦うんじゃねぇの?」



バンッ




龍「来てくれたのか!千里!・・・じゃない?」




璻「っ!?咲夢さん!?」



咲夢「久しぶりやなぁ。璻。こんな倉庫荒らして。血まみれやんか。どないしたん?」



璻「こっちが聞きたいっす!何で咲夢さんが!?」



咲夢「鈴と希琉と海玖が来て「総長がピンチやから助けて欲しいねん!頼んます!」ってだからとんできたら。
変な奴らと戦ってるしよぉ。」



璻「すみません。全部ウチが悪いんす。」



咲夢「えーのえーの。気にしたらあかん!うちも手伝ったるから早よ行き!」



璻「はい!ありがとうございます!」



龍「ごちゃごちゃやかましいんじゃぼけぇ!」



パンッ



グキッ


ドスッ



カランカラン




璻「ナイフとか使う組がウチらの族と戦う資格なんてねぇんだよ。消え失せろ。」




龍「くそっ!覚えてろ。」




シーン




璻「咲夢さん。本当にすいません。咲夢さんが築いてくれた族をこんなボロボロにして・・・。」



咲夢「しゃーないって!
そんなシュンってすんなや!
族ってゆうもんはそうゆうもんやねんって。また築いて行けばええねん。」



璻「咲夢さん・・・。」



咲夢「それより璻。あんた腕から血出てるけど大丈夫なんか?」




璻「大丈夫っす!・・・っ!」



咲夢「治療せなあかんで?こっちおいで。」




璻「咲夢さん・・・。酷いっすよ。」




咲夢「なんでっ!?」




璻「こんな姿皆に見られたくなかったんすよ。
皆に泣いてる姿見せたくなかったんすよ。」



咲夢「泣いちゃえばいいのに。」



璻「自分のプライドにかけて泣きたくないっす!」



咲夢「そうかそうか。昔のウチに似てるわー」



璻「私は咲夢さんを上回る事が目標っす!」



咲夢「まぁ、頑張りや!」


璻「はいっ!あゆ!桜紅!皆の治療よろしく。蒼桜は門の前に立っといて。
また相島組来たら言って!」


蒼桜「・・・おう。」


愛未「りょーかい。ほな桜紅行こか!」


桜紅「うん!」