どんなにほたるを思っても、ほたるの中に俺は存在しない。


たとえ、何度も祐吾を忘れたとしても、ほたるの心の中に祐吾は住み続けているんだ。


二人は永遠に離れる事はない。


二人を引き離しても、二人は必ずめぐり会うのだ。


俺が祐吾だったら変わったのかな。


いつまでもぐずぐずして、本当に情けないと思う。


「兄さんがほたるを好きな事はかなり前から分かっていたんだ。でも、ほたるだけは駄目だからね。」


祐吾に俺の気持ちがばれてただなんて、驚いたよ。


あれだけ必死に隠してたのに。


もうそろそろ本気で諦めないと不味いな。


眠り姫のほたるに二度キスをしたことは秘密にするよ。


一度目のキスはほたるが7才の時病院で、二度のキスはほたるが18才の時祐吾の部屋で、一生の思い出に。


さようなら、ほたる。