「はぁ!?なんだそれ!?
いいか?恋のキューピッドってのはななろうと思って
なれるもんじゃないんだぞ!
恋のキューピッドとして生まれなきゃダメなんだ!」


「そうじゃなくって!!
もっとこ~・・・なんていうのかな・・・」


「なんだよ?」

私はいい言葉が思いつかず
数秒黙り込んだ。


そうだ!

「キューピッドになるんじゃなくって!
どうやったら、桃菜の恋をかなえることができるかな?」


「なんだ、そういうことか。
別にほっといてもいいと思うぞ?」


「え!?なにそれ!?
どういうこと!?」


蓮は床に座り続けた。


「前も言ったろ?
人間が恋をするとその人間の恋を叶えるために
キューピッドが生まれる」


「うん・・・」


「だから、別にお前が協力しなくても
桃菜の専属キューピッドに任せておけばいい。
叶う恋は叶うし、叶わない恋は叶わない、
それだけだ」