私は家を出た瞬間、
自分が真司先輩がどこにいるのか
わかっていないことに気がついた。

「真司先輩・・・どこにいるんだろう・・・」


まだ、学校にいるかな・・・?

私はとりあえず学校に向かおうとしたが、
曲がり角を曲がろうとした瞬間誰かにぶつかった。


「・・・すいません!」

「あ・・・優木さん!?」

「し、真司先輩!どうして!?」

どうして、こんなところに・・・?

「あー・・・。
その、優木さんを追いかけてきたんだけど・・・」


「私を・・・?どうして・・・
美雪さんは・・・?」


「え・・・!?」

「真司先輩、美雪さんのこと、
好きなんじゃないんですか・・・?」

私なに聞いてるんだろう・・・?
辛い思いをするだけ・・・


「確かに・・・美雪のことは好きだよ?」

「・・・っ!」