コンコンというノックの音後聞こえてハッとする。




私、いつの間にか寝ちゃってたんだ。




「ヒナちゃん、入るよ〜」




わわわっ!真琴先輩!?
いや、そりゃそうだよ!同室だもん!




「大丈夫?」




「は、はい!大丈夫ですよ!」




寝てた体制を急いで座る体制に変えて、
髪を手ぐしで軽く整える。




「何か悩み事?」




「……いえ、そういうわけじゃ…」




「ごめんね、話しにくいよね」




苦笑いする真琴先輩を見て
心が苦しくなる。

罪悪感が込み上げてくる。




「…違うんです。
あの…ウエイター……になっちゃって」




これも、悩んでる1つではあるから…。




「あ、お喋り会の?」




「……はい。
でも、断れなくて…」




うんうん、と頷きながら聞いてくれる真琴先輩になんだか安心して、

だんだん力が抜けてきた。