「ま、真澄くん!ごめんなさい…大丈夫?」




いたた…といいながら腰をさする真澄くん。
その後突然目が合ったと思えば、その目はいつもの可愛らしい真澄くんの目ではなかった。




「あんた、本当におっちょこちょいだな」




クスクスと笑う真澄くんは、
以前生徒会で見たっきりのあの謎の真澄くんだった。




「え、っと…ごめんなさい」




「先輩に見えねーな、これじゃ」




本当にあなたは真澄くんですか?




「つーか、今まで気になってたんだけど、
その“真澄くん”ってやめてくんねえ?
愛斗って呼べよ…雛子。」




…不覚にもドキドキしてしまった。