私は、愛斗くんと晴大くんの間に立ち、
2人を無理やり、真琴先輩と直央先輩の方へ向かせた。




そんな私の行動を見て、
愛斗くんと晴大くんは何をするのか気づいたらしく、目があうと頷いてくれた。




「真琴先輩、直央先輩……」




「「「今までお疲れさまでした!
ありがとうございました!」」」




打ち合わせも何もしてないけれど、

きっと同じ言葉を言うと思ってた。




真琴先輩も、ついには我慢できなくなったらしく、一滴の涙が頬を伝った。




「あーあ……我慢できなかったなあ」




「俺、真琴の泣き顔は初めてだよ!?」




一緒にいる時間が長かった直央先輩でさえ
真琴先輩の涙は見たことなかったみたい。

……すごく、キレイな涙。