走って走って、ひたすら走る。
部屋にもいない。
教室にもいない。
真琴先輩……どこにいるの?
自分の教室の前で、息を整える。
もし私が……真琴先輩の立場なら。
静かな、1人になれるところとか
お気に入りのところに行くな。
「………そういえば真琴先輩、
考え事をするときは、校舎からも学生寮からも離れた場所にある、温室に行くって前に話してた……」
そうだ、温室だ!
なんで気づかなかったんだろう。
落ち着いて考えれば分かるはずなのに!
私はまた走って、温室に向かった。
真琴先輩は絶対にそこにいる。
そう思った。


