とにかく必死になって今までの出来事を話した。




話し終えて、少しの沈黙の後、
その沈黙を最初に破ったのは、鳥羽くんだった。




「会長がなんて言ってたのか、
もう一回思い出せ」




「……なんて言ってたって…」




「会長はなんで、狸寝入りしたのか、
俺らにはその理由は分からないけど
お前は聞いてるんだろ?」




真琴先輩がなぜ隠したのか……。




なんで…………




『謝って済むことじゃないのも分かってる。
でも、ヒナちゃんと仲が悪くなるのが嫌で、逃げてたんだ。

……ごめん』




「……私と…仲が悪くなるのが、嫌…だったから……」




真琴先輩の言葉を思い出して、
呟くように言うと、

3人は満足そうに笑った。




「分かってんじゃん。
会長は、高野と仲が悪くなるのが嫌で
つい隠したんだろ?

それってさ、お前が会長の身になって考えたとき、同じことしねぇ?

俺は、するよ」




鳥羽くんの言葉に続いて、
俺も!僕も!と直央先輩と愛斗くんも言った。