「私がいるから、
私に気を使ってるから、
真琴先輩は……来ませんよ」




きっと、そうだから。




「……へ?雛子ちゃんと真琴、
何があったの?」




当たり前の反応だと思う。




鳥羽くんも愛斗くんも私を見て、目を見開いて驚いてる。




「……真琴先輩が風邪のとき、

……キス、されたんです」




「「「え!?」」」




3人の声がきれいに重なった。




こんな話をしていいのか分からなくて
でも、この状況を、どうにかしたくて。




ただその一心だった。