──……




「……ってことで、無理でした…」




「意外だなぁ…。
晴大はよく、愛斗に勉強教えてるけど、
今回も頼まれて忙しいのかな?」




お昼休み、悲しさのあまり私は3年生の教室へ向かった。




そりゃあ、周りの視線はすごいけど……。




「じゃあ、真琴が雛子ちゃんに教えてあげなよ!
その間に1位の座は俺が頂くから!」




「そんな簡単にはあげないよ」




なんだか楽しそうな2人……。




そういえば、学校生活をしてる
真琴先輩と直央先輩を見たのって、初めてな気がする。


いつも生徒会室か部屋かだから……。




なんだか新鮮。




「でも、昨日も言った通り、
俺が教えてあげるよ。
同じ部屋だし、いつでもできるからね」




「ほ、本当ですか!?
助かります!」




今回のテスト、割と本気で危険だから
教えてもらえるのは本当に助かる。