下を向いて、頬を赤くして、
モジモジしてるヒナちゃんは、

気づいてないだろうけど、俺の心をくすぐってくる天才。




無自覚なところがまたヒナちゃんらしくて、


俺はたまにそんなヒナちゃんにドキッとする。




「……ぇ、え、先輩?」




ベッドから手を出して伸ばし、
ヒナちゃんを抱き寄せて俺の近くまで来させる。




ヒナちゃんとは鼻と鼻がくっつきそうなほど近い。




「せ、せんぱ……っ!」




自分でも分からないうちに近づいて、
目の前には驚いた表情のヒナちゃんがいて

そして、唇には柔らかい感触がした。