ガタゴト──
物音がして目が覚める。
うっすらと目を開けた先には、ヒナちゃんがあわあわしながら教科書を戻してた。
「ぷっ……!」
あまりに可笑しすぎてついつい笑ってしまった。
その笑い声で俺が起きたことに気付いたのか、今度は必死になって謝罪をし始める。
そんなヒナちゃんが面白くて──可愛い。
「なーにしてるのかな?」
「い、いや…その……」
「俺の部屋から教科書もノートも
全部持って行ったよね?」
「うっ…す、すみません。
でも!そうしないと真琴先輩、勉強すると思ったんですもん…」
やっぱり、俺の行動を先読みしてたんだ。
あわあわしながらも、少しムスッとした表情のヒナちゃんは、
本当にいい意味で落ち着きがない。
そんなところが、ヒナちゃんのいいところ


