「…似合ってませんか?」




「ち、違う!その逆だよ。
すごく似合ってる。かわいい」




その言葉に意味がないなんて分かってる。
それでも、私の心を動かすには十分だった。




「……恥ずかしいのであんまり見ないで下さいよ!」




「それはお互い様でしょ?」




「うっ……」




確かに、私も見てしまっていた。
変態かもしれないけれど、
認めざるを得ない。





「さあ、行こう」




真琴先輩が差し出した手に自分の手を重ねると、優しくぎゅっと握られた。

なんだか恥ずかしいけど嬉しい。




周りから見たら、付き合ってるように見えるのかな……なんて。