名前……書いてなかったのに。 どうしてわかったの? あのタイミングなら私かもと予想はつくだろうけど確信は持てないはずなのに。 それでも私だと、椎名先生はわかってくれた。 それが……凄く、嬉しくて。 食べてくれたのも、凄く凄く嬉しくて。 帰路を辿る私の顔は 終始緩みっぱなしだった。