初恋ナミダ。



「えっ」


さすがに驚いて声にすると、椎名先生が渋い表情になる。


「彼女は生徒だ」

「生徒も女の子だよ」


フフンと、意味あり気に微笑む葛城さん。

私がどう反応していいのかわからずにいると、葛城さんは「あ、ところでさ」と私を見た。


「遥ちゃんも要を説得してくれない?」

「何の説得ですか?」

「海に遊びに行く説得」


海って……この時期はまだ寒いのに。

あ。あれかな。

サーファー。

葛城さんってそんなイメージなくもないし。

椎名先生とマリンスポーツってイメージできるようなできないような感じだけど、説得ということは乗り気じゃないんだろう。

私は椎名先生を見つめる。


「行きたくないんですか?」

「行きたくないな」


即答だ。

これは本当に興味がないんだろう。