この先、もしかしたら先生を困らせてしまうことがあるかもしれない。

迷惑をかけて、今、私を見つめてくれているような温かな瞳を見られなくなるかもしれない。


それでも──


『どうか、君は君らしく、最後まで要のそばにいてやって』


私は私らしく


クールで温かい先生のそばにいよう。


高校を卒業する最後の日まで。