初恋ナミダ。



平日休みの仕事なのかな。

そういえば、葛城さんの服装は、前に会った時も今日もカジュアルな服装だ。

今日は麻の八分袖のシャツで、涼しげな印象がある。

髪型も少し長めでセットの仕方もオシャレだし、もしかしたらアパレル関係とか?


「それより、要はまだ終わらないみたいだから、遥ちゃんさえよかったらドライブがてら話し相手になってくれない?」


葛城さんは言い終えるタイミングで、親指で助手席を指差した。

瞬間、私は迷う。

葛城さんは椎名先生の友人。

あまり強く警戒する必要はないだろうけど、前に会った時はナンパがどうこう言ってたしな、と。

でも、葛城さんからしたら私は友人の教え子だ。

悪い人ではなさそうだし、きっと変な事にはならないはず。

何より、ドライブという響きが私の心をくすぐっていたり。

こう……何ていうか、大人な世界というか。

なので、若干の不安はあったものの、私は首を縦に振り、助手席に乗り込んだ。