悠馬の腕から手を離し、そっと振り向けば、いまだつり目の子に話しかけられている先生との距離は大分開いていて。 望んで得たこの距離に、ツキン胸が疼く。 それは、好きという気持ちが、側にいたいと……泣いている痛み。 あの子は楽しそうに椎名先生の隣を歩いてるのに。 私には、できない。 決めたのは自分なのに、椎名先生の隣を笑顔で歩ける彼女がひどく羨ましかった。