……強く、なれてるよ、先生。

そうして切り替えることができてるんだもん。

それとも、大人になればできるようになるのかな?

ひとりぼっちの保健室で、私は靴下を履きながら独りごちる。


「強がるのが、上手くなっただけ……かも」


口にした寂しい可能性に答える声はなく。

ベッドから降りた時に感じた足の痛みに、私はまた少しだけ眉根を寄せた。