そんなことがあって、 つまり感動的な再会でもなんでもなく、仕事の話をするように付き合うことを決めた私たちだった。 不思議と後悔はなかった。 大学は遠かったから、地元でもないのに会うなんて意外だった。 秀は仕事でよく外に営業に出るらしく、あの日も得意先との話を無事に終え、上司と飲んでいたのだとか。 それから何度か、私たちは仕事帰りに飲んだり、休みの日に出掛けたりを続けた。 あんな始まり方だったからか、一度も手を繋いだり抱き合ったりしなかったし、 まずそういう雰囲気になることもなかった。