俺のこと好きになればいいのに




今日は初日だったから

一日中HRで、

長ったらしい説明をずっと聞かされた。

「や~っと終わったぁ!」

「そうだねぇ...」

あー、つまんなかった...

「ねね、汐莉!帰り、どっか寄ってかない?」

「うん!もちろん、いいよ!」

放課後に友達と遊べるなんて...

これは...夢?

自分で自分のほっぺをつねる。

...痛い...夢じゃないっ!

「汐莉?何してんの?」

「う、ううん!なんでもないよ!行こ!」

「あーうん!ちょっと待っててね、友達も一緒に!」

そう言って、教室から飛び出す愛美。

愛美の友達かぁ...可愛いんだろうなぁ

────ガラッ

「おっまたせぇ~」

「おかえ...えっ?!」

愛美の後ろにいたのは...

白に近い長い金髪を巻いて

ガッツリメイクをして...

ギャル、この子にはその言葉がぴったり。