俺のこと好きになればいいのに


風呂から出て、自分の部屋に直行。

親父は、俺が物心つく前はもう

いなかった。

だから、俺は母さんと2人で暮らしてる。

特に話すわけでもないから

俺はだいたい自分の部屋にいる。


ベッドに置きっぱなしにしてたケータイを手に取り、寝転がる。

「...はぁ...」

“ライン新着メッセージ:53件”

...なんでだよ...

あー、確認すんのめんどくせぇ。

多分ほとんど、女。

無視したいけど、

できないのが、俺。

一つ一つ確認して、返事をしていく。

「ふぅ...」

やっと終わった...。

別に学校で話しかけてくる分には問題ない。

けど、俺の私生活には入ってこないでほしい。