俺のこと好きになればいいのに

恐る恐る蒼也の額に手を添える。

...そこまで熱くない...ってことは、正常。

「おいおい、急にどうしたんだよ」

「いや、蒼也が可愛いとか言ったから」

「なんだよ、俺は可愛いって言っちゃだめなのかよ」

そう言って、笑う。

はぁ...何か調子狂うわ...

「まあいいや、私、勉強する」

いつも毎日勉強はかかさない。

「は?お前、俺がいても勉強すんの?ひどくね?」

そんなの私の勝手じゃない...。

「じゃ、帰って」

「は?なんでそうなるんだよ。てか、その格好で...ププッ」

「うるさいなぁ!」

なによなによ、この格好で何が悪い悪いのよ。

「いや、なんか...そんな派手な格好しても、しおはしおなんだなって」

なによ、それ...

一生地味子ってこと!?

「どういうことよ」